現在、わが国のがんによる死亡者数は年間30万人を超え、死亡原因の第1位を占めるようになりました。しかし診断と治療の進歩により、一部のがんでは早期発見、そして早期治療が可能となってきました。
がん検診はこうした医療技術に基づき、がんの死亡率を減少させることができる確実な方法です。

胃がん検診を受けましょう!

胃がん検診
  • がん死亡率、肺がんに次いで第2位

    福島県における胃がん死亡は全がんの15%前後です。
  • 胃がん発見率は高齢者に多い

    男女とも年齢が高くなるにつれて胃がんが多く発見されています。
    男性が女性より各年代で多く発見されています。
  • 早期発見が大切

    早期のがんはほとんど無症状です。
    症状の出ないうちに検診し、早期発見に努めることが大切です。

検診の実施

検診項目は問診及び胃部エックス線検査とする。

  1. 問 診

    • 問診に当たっては、現在の病状、既往歴、家族歴、過去の検診の受診状況等を聴取する。

  2. 胃部エックス線検査

    • 胃部エックス線検査においては、胃がんの疑いのある者を効率的にスクリーニングする点を考慮し、原則として間接撮影とするが、地域の実情に応じ、直接撮影を用いて差し支えない。間接撮影は7×7cm以上のフィルムを用い、撮影装置は被曝線量の低減を図るため、I.I方式が望ましい。

    • 撮影枚数は最低7枚とする。

    • 撮影の体位及び方法は日本消化器集団検診学会の方式によるものとする。

    • 造影剤の使用に当たっては、その濃度を適切に保つとともに、副作用等の事故に注意する。

大腸がん検診を受けましょう!

大腸がん検診は、便に混じっている微量の潜血をみる便潜血反応検査ですので、手軽に検査できます。

食事の欧米化に伴って、近年増加している「がん」のひとつです。

大腸がん検診はこうしておこなわれます。

大腸がん検診
  • 便潜血反応検査

    • 潜血とは、肉眼では見えない血液という意味です。
    • 人の血が混じっているかを検出する検査です。
    • この検査は、食事・薬の制限もありません。
    • 容器に便を二日分とるだけです。
  • 大腸がん検診を受けたほうがよい方

    • 40歳を過ぎた方
      大腸がんは50歳を過ぎると多く発見されています。

    • 女性より男性を!
      大腸がん・大腸ポリープは女性より男性が多い。

肺がん検診を受けましょう!

肺がんには、肺野部にできるがん(主に腺がん)と肺門部にできるがん(扁平上皮がん)があります。
肺がんのリスク要因を考えるうえで、喫煙習慣を切り離して考えることはできません。
非喫煙者に対する喫煙者の肺がんリスクは、肺野部がんで男性2.3倍、女性1.4倍。
肺門部がんでは男性12倍、女性11倍と報告されています。また、受動喫煙によって、肺がんのリスクが高くなるという科学的根拠は十分あると評価され、受動喫煙がない者に対し、20%~30%程度高くなると推計されています。

たんによる肺がん検診のすすめ

肺がん検診

たんが出る人は毎年受診することが大切です。

喀痰細胞診検査

たんの中に含まれている細胞を染色して、正常な細胞かどうか顕微鏡で調べる検査です。

  • たん検査を受けた方がよい人(検査対象者)

    • 50歳以上の男性でたんが出る方
    • タバコを1日に吸う本数×年数が600以上の方
    • 男性でも女性でもセキ・タンが現在ある方

20歳になったら子宮がん検診を受けましょう!

子宮がんは、子宮の入り口にできる「子宮頸がん」と子宮内部にできる「子宮体がん」があります。
子宮頸がんは、20歳後半、30歳ぐらいの方からの発見がふえています。
子宮体がんは食事の欧米化により増えているがんで、50歳以降の方に多く発見されています。

こんな方に検診をお勧めしています。

子宮がん検診
  • 20歳以上で、今まで一度も子宮がん検診を受けたことのない方。

  • 前年子宮がん検診未受診の方。

  • 子宮がんの種類

    子宮がんには「子宮頸がん」と「子宮体がん」の2種類があります。

  • 子宮頸がん

    • 子宮の入り口(頸部)にできるがんです。
    • 子宮がん患者の約80%の方がこれに当たります。
  • 子宮体がん

    • 子宮の奥の方(体部)にできるがんです。
    • 50歳以上で不正出血のある方は、この検査も必要となります。

    検診の種類

  • 車両検診

    • 公民館などで、ご近所の方々といっしょに受診できます。
  • 施設検診

    • ご都合の良い時間に、最寄の病院で受診できます。

乳がん検診を受けましょう!

マンモグラフィ

乳がん検診は市区町村で実施されています。企業の健保組合などでも積極的に勧めているところが増えています。

乳がん検診で用いられる検査方法にはマンモグラフィ(乳房X線撮影)検査、視触診、超音波検査などがあります。

国の指針は、40歳以上を対象に2年に1回、マンモグラフィによって50歳以上では集団の死亡率減少効果があり、40歳以上についても有効性があると認めています。

乳腺の活動が活発な若い女性の場合、例えがんがあったとしてもマンモグラフィでは見つけにくく、超音波を用いる施設があります。
ただ超音波によって死亡率が下がるなどの効果が科学的に証明されていないため、いま、40代を対象にした大規模試験が行われています。

 

乳がんに特に注意してほしい人

次の様な人が乳がんになりやすいといわれています。

  1. 家族(祖母、母、姉妹)が乳がんにかかったことがある
  2. 本人が乳がんその他乳腺疾患になったことがある
  3. 高齢出産(30歳以上)か、出産歴がない
  4. 初潮が早く(11歳以下)閉経が遅い(55歳以上)
  5. 閉経後の肥満
  6. 長期間(10年以上)のホルモン補充療法(更年期障害の治療)を受けている
マンモグラフィ検診車

乳房X線撮影(マンモグラフィ)

乳房X線撮影のことを、マンモグラフィと呼んでいます。
乳房をプラスチックの板に挟んで撮影します。視触診ではわからない小さなしこりもわかります。マンモグラフィで発見される乳がんの7割以上が早期がんです(視触診約4割)。

早期乳がんの場合、10年生存率は9割以上です。早く見つけると、負担の少ない治療法につながります。

当協会は放射線技師、検診車ドライバー全てが女性スタッフで運営しております。

 

乳房超音波検査

乳房超音波検査

乳腺の発達している方は、マンモグラフィ検査での画像診断が困難なことがあります。それを補う検査として、超音波検査は有効です。

  • 検査は、上半身の衣服を脱ぎ、ベッドに仰向けに寝ていただきます。
  • 乳房に検査用のゼリーを付け、機器を当て、乳房全体を観察します。
  • 検査時間は約10分です。
人間ドック 診断を受けた後は・・・? 健康情報
社会貢献 研究成果情報・学会等表彰 採用情報