
3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)による乳がん検診を受けてみませんか?
従来のマンモグラフィ(2Dマンモグラフィ)と同様に、X線で乳房を撮影する検査ですが、3Dマンモグラフィでは乳房の断層画像(CTのような断面の画像)が得られます。
3D画像の特徴・メリット
2Dマンモグラフィは、厚みのある乳房を平面画像1枚で表現していたため、乳房内にある乳腺が多い方は、乳腺が幾重にも重なった写真になります。
一方、3Dマンモグラフィでは、角度を変えながら様々な方向から撮影しますので、たくさんの断面画像が得られます。厚みのある乳房の内部が、まるで本のように1枚ずつ表現できるので、それぞれが乳腺の重なりの少ない写真となります。
3Dマンモグラフィは、2Dマンモグラフィが直面していた乳腺の重なりを少なくすることで、【病変をみつけやすく】、また【あたかも病変のように見えてしまうものを少なく】することができます。


※2Dマンモグラフィでは捉えにくい乳がんの所見像を、3Dマンモグラフィでは鮮明に捉えています。
装置紹介

GEヘルスケア・ジャパン株式会社製「Senographe PristinaTM」(セノグラフ プリスティーナ)
“負担の少ない検査を”
検査の際、撮影台にのせた乳房を引き伸ばして前に出す必要があります。今までは、このときに撮影台の角が助骨に当たることにより、痛みを感じてしまうということがありました。今回導入した機種は、以前の機種に比べて撮影台の厚みを減らし、角に丸みを持たせましたので痛みの軽減が図られました。
検査についてQ&A
Q. 実際の検査は従来の検査とどう違うのですか?
A. 従来同様、乳房を撮影機械で挟んで固定することには変わりはありません。しかしその後、機械が自動で角度を変えて多方向から撮影します。乳房を挟んでいる時間は1回の撮影につき数秒ほど長くなる程度です。
Q. 痛い検査ですか?
A. 従来と同様に乳房を圧迫するため、個人差はありますが多少痛みがあります。圧迫は乳房内部を鮮明に写すため、また被ばくを減らすために必要なことですのでご了承ください。
Q. 被ばくは増えますか?
A. 2Dと3Dマンモグラフィで受ける被ばく量はほぼ同じであり、単純計算でも両方撮影すると2Dマンモグラフィの倍となりますが、最新機種の導入により2Dマンモグラフィの被ばく量は以前より減っています。そのため2Dと3Dの両方を撮影しても、マンモグラフィガイドラインに記載されている基準値を超えない線量で検査ができます。※2Dと3D両方撮影したときの被ばく量は、標準的な大きさの乳房の方で約0.24mSv、大きい乳房の方で約0.36mSvです。
Q. 時間はどのくらいかかりますか?
A. 検査時間は10~15分くらいですが、当日の予約状況により待ち時間が長くなる場合があります。
Q. 誰でも受けられますか?
A. 年齢制限はありませんが、以下に該当する方はお受けできません。
妊娠中、または妊娠中の可能性がある方
乳房の美容整形術を受けた方(脂肪やヒアルロン酸注入も含む)
心臓ペースメーカー装着、V-Pシャント留置、または前胸部CVポートを留置している方
乳がんの手術をしたことがある方
しこりや痛みなどの自覚症状がある方(自覚症状がある場合は、当センターまたは他院の乳腺外来等を受診してください)
お申し込みとお問い合わせ
従来の人間ドックまたは乳がん検診で実施していた単独の2Dマンモグラフィのオプションとしてのお申し込みを受け付けております(どちらも全額自己負担)。そのため、撮影は2D+3Dとなります。
3Dマンモグラフィをご希望の方は、ご希望日の1週間前までに、お電話にてご予約ください。一日に実施できる人数に限りがありますので、お早目の予約をおすすめします。
また、本検査についてご質問などありましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
・検査料金
2Dマンモグラフィ料金 +3,000円(税抜き)
・3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)受付・お問い合わせ
総合健診センター
TEL:024-546-3533
受付時間:月~金(祝日休)9:00~17:00